15-096・大阪の選挙を振り返って。
【構成】
(1)私の基本的立場
(2)大阪府知事・市長選挙直後のコメント
(3)大阪の選挙に関する資料
(1)私の基本的立場
私は党派中立・宗派中立を公言し、有言実行しているつもりである。
橋下君に対しての立場は以下の如(ごと)く変動した。
①彼が府知事になりたての頃は、アドバイスをする必要があればするし、する必要がなければしないという立場でいた。大学(早大政経学部)の後輩に該当することなどからそうした立場であった。請われれば、時にはするという立場であった。野田佳彦君に対しても同様であった。この頃は、橋下君の件で当時の北大教授であった山口二郎氏にずいぶんにらまれような気がした。
②2013年にある事柄(主としてアクセス権問題)があり、それからはその後始末を求めて、彼に対して抗議をしていた。この間のいきさつは日本のフィクサーME・パート2でフィクションを交えて、目くらましをして記す予定でいる。
③2015年、彼が大阪市長を辞めたことを契機として、一つの落とし前がついたと判断し、再度、彼に対しても完全党派中立・宗派中立の立場に戻ることにした。彼が大阪市長を辞任したのは、都構想問題などであり、私に対してのけじめ類ではないと思うが、結果として私が要求したことが満たされたため、彼への抗議は完璧にここまでとした。その詳細な解説は『日本のフィクサーME・パート3』で記すことにする。
今後、彼が国政にでようと・でまいと私はノータッチであり、無縁の事柄でしかない。
そこで、大阪市長・府知事選挙の期間は完全に選挙に関してノーコメントを貫いた。可能な限り、選挙が終了するまで大阪には行かない方針もだした。なお、選挙直後に出したコメントはTwitterに記した通りである。(2)参照。
ただし、選挙終了後に、テレビにつられて、橋下君などのことではなく、政治学の一般論の話はした。
第一点は、選挙が「アンチ橋下か、親橋下かという」選挙戦の様相を示したことへの危惧である。庶民の暮らしに関する論議の乏しさを嘆くコメントを出した。大阪の小さな繁華街が至るところでゴーストタウン化している問題や、「十五歳の春は泣かすまい」とか、真の教育を論じる議論の不毛さなどである。勿論、具体的な国民健康保険掛金論争なども感じられなかった。庶民の暮らし抜きでの政争に思えて仕方なかったことを指摘した。
第二点は、橋下・松井氏の大勝利というが、私には、横山ノック・青島幸夫現象に見えて仕方ないのである。簡単に言えば、大衆社会状況の問題である。現在への政治などへの不満が何らかのはけ口を求めて彷徨(さまよ)う現象である。(3)の資料をみれば分かるように、今回の松井氏の得票は202万である。
他方、横山ノック氏が再選のときは235万票である。ちなみに、橋下君の初当選のときが183万票である(2008年)。
横山ノック氏や青島幸夫氏が悪いとは思わない。しかし、現実は大衆社会状況の生み出した産物である。そして、主要都道府県でこの大衆社会状況が選挙を左右しているように思われる。大衆社会状況の解説はいつか行う。書かねばならない原稿が山積しているため、多分、来年以降になるであろう。
もう少し暇になれば、現在の政経の世界をラジカルな形で斬るつもりでいる。
(2)2015年11月22日にTwitterに記載したコメントを掲載する。
浜田隆政 (Takamasa) @Takamasa_Hamada · 11月22日
15-129-1. 大阪府知事・市長選挙投票、即日開票。 松井一郎氏(51)、吉村洋文氏(40)当選確実。共に大阪維新公認。府知事選では栗原貴子氏(53)、市長選では柳本顕(あきら)氏敗れる。私のコメント。
浜田隆政 (Takamasa) @Takamasa_Hamada · 11月22日
15-129-2. 私は選挙前から今回の選挙では一切ノーコメントを貫くと公約。公式HPの風俗論の頃に決定。勿論橋本君の従軍慰安婦関連の言動とは正反対の立場である。そこでフィールドワークの大阪方面は11月23日まで延期していた経緯がある。
浜田隆政 (Takamasa) @Takamasa_Hamada · 11月22日
15-129-3。ただし、個々の事項に関しては、どの政党とも無関係に持論を展開する。どの政党と対立しても、対立しているように見える人物と意見が一致しても、すべて偏見なしに持論は展開する予定でいる。仮想敵者を持たずに、個別の事項に関しての見解・提言として主張を行う予定でいる。
浜田隆政 (Takamasa) @Takamasa_Hamada · 11月22日
15-129-4. 誤解防止記述。橋本君に迎合している訳でもないし、迎合する必要性も一切ない。私の党派中立・宗派中立の指針に基づいての行為に戻っただけである。橋本君との縁と軋轢?云々は『日本のフィクサーME』Part2で、今回一転して一切ノーコメントとした理由はPart3で記す。
(3)大阪市長・府知事選挙に関する資料。
(a) 大阪府知事選挙
※当日有権者数:7,050,366人 最終投票率:45.47%(前回比:-7.41ポイント)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
松井一郎 | 51 | 大阪維新の会 | 現 | 2,025,387票 | 64.1% | (支持)次世代の党・日本を元気にする会 |
栗原貴子 | 53 | 無所属 | 新 | 1,051,174票 | 33.3% | (推薦)自由民主党 (支援)民主党・日本共産党 |
美馬幸則 | 65 | 無所属 | 新 | 84,762票 | 2.7% |
Wikipedia 「大阪府知事長選」より抜粋。
(b)大阪市長選挙
当日有権者数:2,127,593人 最終投票率:50.51%(前回比:-10.41ポイント)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
吉村洋文 | 40 | 大阪維新の会 | 新 | 596,045票 | 56.4% | (支持)次世代の党・日本を元気にする会 |
柳本顕 | 41 | 無所属 | 新 | 406,595票 | 38.5% | (推薦)自由民主党 (支援)民主党・日本共産党 |
中川暢三 | 59 | 無所属 | 新 | 35,019票 | 3.3% | |
高尾英尚 | 33 | 無所属 | 新 | 18,807票 | 1.8% |
Wikipedia 「大阪市長選」より抜粋
(c) 第14回(1999年)大阪府知事選挙
1999年(平成11年)4月11日 (投票率 : 53.24%) | |||||
選挙事由:任期満了 | |||||
得票数 | 得票率 | 候補者 | 党派(推薦) | 知事歴 | |
2,350,959 | 67.64% | 横山ノック | 無所属 | 現職 | |
920,462 | 26.48% | 鰺坂真 | 無所属 | 新人 | |
80,161 | 2.31% | 藤木美奈子 | 無所属 | 新人 | |
25,823 | 0.74% | 加藤成一 | 無所属 | 新人 | |
25,311 | 0.73% | 上野健一 | 無所属 | 新人 | |
19,603 | 0.56% | 山口康雄 | 無所属 | 新人 | |
18,834 | 0.54% | 中野俊夫 | 無所属 | 新人 | |
18,385 | 0.53% | 河村良彦 | 無所属 | 新人 | |
16,351 | 0.47% | 坂本昌弘 | 無所属 | 新人 | |
詳細は1999年大阪府知事選挙を参照 | |||||
Wikipedia 「大阪府知事」より抜粋 |