民主主義のために、「キング牧師暗殺に関する浜田隆政・仮説」(1)

このエントリーをはてなブックマークに追加

民主主義のために、「キング牧師暗殺に関する浜田隆政・仮説」(1)


私は、現代史の闇に関して、幾つかの仮説を立てている。社会的影響を考慮し、それらは一切発表をしなかった。しかし、それらを墓まで持って行くことはできないので、順次、公開することにした。

私は、キング牧師暗殺に関して、下記の仮説を立てたことがある。まだ、ほとんど資料集めをしていない段階での、漠然とした仮説であることをお断りしておく。よって、今後、この仮説は何度も修正することになるであろう。

同時に、仮説を立てるに至った動機は、民主主義の前身のためである

昔、沖縄電文漏洩事件などをもみ消すために、スキャンダルが利用されたことがある。これらの民主主義を阻害する行動に対して、一つの道標を打ち立てるためである。
その前に行為群を二つに分類して事例を挙げる。


A群:キング牧師の偉業は本文でも掲載する。ところで偉業とは何か
全ての癌の特効薬を発見すれば偉業である。
スポーツならば、前人未踏の記録を達成すれば偉業である。
ピカソのゲルニカを超える絵画を描けば偉業である。
餓死者・貧困者のない政治を達成すれば偉業である。
人種差別のない社会を実現したリーダーは偉業を達成したことになる。
…。

B群:遺業以外の人間の営み問題。
他方、偉業とは無関係な部門が山ほどある。
夫婦喧嘩が多い、離婚回数最高記録を打ち立てた、不倫が多い、女性関係が多い、…異性間以外では、寝癖が悪い、酒癖が悪い…。


上記の二群を頭の片隅においてもらった上で、本題に入る。要するに、偉業とスキャンダルは無関係ということである。

カール・マルクスという人がいた。彼の批判をするのならば理論ですべきである。

だが、「彼が浮気をし、子どもまでつくり…エンゲルスがその子を引き取り」という形で大昔批判がなされた。しかし、マルクス理論が正しいか否かは不明としても、経済理論は経済理論として反駁(はんばく)しなければ経済理論のみか、社会も前進しない。もう一人偉大な経済学者・功利主義論者ジョンスチュワート・ミルの恋愛も好奇心をそそるが今回は記載しない。


本題に戻り、キング牧師暗殺に関する、私が大昔に言った仮説の前提を上記AとBに当てはめれば以下の通りとなる。
(A群)キング牧師は人種差別なき世をつくる上で大きな貢献をした。
(B群)女性関係はかなり目立つものがあったという噂(うわさ)を聞いた。不倫に該当するものもあったようである。これらはA群とは無縁の事項である。

上記を前置きし仮説を記す。
キング牧師に「何が起こるかは言わないが、指定した場所に・指定した時間頃に行け」。その代わりに、それをすれば、キング牧師のスキャンダルは世に出さない、と。
キング牧師の側からは、何があっても公民権運動は守らなければならない。人種差別の激しい状態への逆戻りは許されない。勿論、キング牧師は、運動を前進させるためには、自殺をすることはできない。
そこで、公民権運動を守るために、指定された現場に行ったという仮説である。
暗殺の語句は、犯罪で得たキング牧師関連情報の上に、具体的な「死」とか「暗殺」に関する如くを出すと証拠が残るため、「ただ現場に行け」「その場合には上記スキャンダルは世に出さない」という伝言をしたという仮説である。
次に、その根拠を記す。この仮説はキング牧師の「メンフィスの演説」を聴いたときから漠然と思いっていた仮説である。

私が本文に記したように、1960年前半頃まではジムクロウズ・ロウがアメリカには残っていた。こうした中で、本文で紹介するように、公民権運動が前進をする。1963年8月28日に行われたワシントン大行進などは、当時の支配層に属する一群の人達(支配層と言っても、人名や組織の特定をするだけの材料はないのでXとする)の許容範囲内であった。そして、リンドン・B・ジョンソン政権下の1964年7月2日に公民権法(Civil Rights Act)が制定される。

☆☆☆☆☆☆
☆【ジムクロウ法の内容】→ウィキペディアから抜粋。
☆☆☆☆☆☆
ジム・クロウ法(英語: Jim Crow laws)は、1876年から1964年にかけて存在した、人種差別的内容を含むアメリカ合衆国南部諸州の州法の総称。
……
アラバマ州法
病院 白人女性の看護師がいる病院には、黒人男性は患者として立ち入れない。
バス バス停留所には白人用と有色人種用の2つの待合場が存在し、乗車券売り場も白人用と非白人用があった。座席まで分けられており、モンゴメリー・バス・ボイコット事件の発端になった。
電車 人種ごとに車両が選別されるか、同一車両内でもバスと同様、人種ごとに席が分けられた。
レストラン 白人と有色人種が同じ部屋で食事ができるようなレストランは違法になりさえもした。
フロリダ州法
結婚 白人と黒人の結婚は禁止された。なお4世代前までに黒人の血が一人でも含まれれば(16分の1)、純粋な黒人と同様『黒人』として扱われた。
交際 結婚していない黒人と白人(結婚自体既に禁止されているが)は一緒に住んではならないし、ひとつ部屋で夜を過ごしてもならない。この犯罪には12か月以上の禁固刑、もしくは$500(当時)の罰金が科せられた。
学校 白人学校と黒人学校は厳密に分けられた。
ミシシッピ州法の例
平等扇動罪 パンフレット・出版・公共場での演説などで社会的平等・異人種間結婚を奨励すれば、6か月以下の懲役、もしくは$500以下の罰金。
上記州以外に、ジョージア州・ルイジアナ州・ノースカロライナ州・ワイオミング州が似たような法律を持っていた。
ほとんどの南部州
過剰な投票税をかけるなどして、黒人が投票するのを防ごうとした。
☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆

だが、その運動がベトナム反戦運動と結び付きが強くなると、(人名・組織の特定は、現在入手している資料ではできないが)アメリカの政治家の一部・エスタブリッシュメントの中で、キング牧師の存在が邪魔となってきた。
その頃、当時のアメリカ政府はベトナム戦争の泥沼化で悩まされていた。

1968年3月16日にはアメリカ陸軍第23歩兵師団第11軽歩兵旅団のウィリアム・カリー中尉率いる第1小隊がクアンガイ省ソン・ティン県ソンミ村のミライ集落において無抵抗の村民504人を無差別射撃などで虐殺するソンミ村虐殺事件が発生し、この事件が報道されるとアメリカ国内で反戦運動が激化する。」(ウィキペディア)。

ベトナム戦争は、いわば「ドル帝国」をひん死の危機に追いやった戦争であった。金1オンス=35ドルを軸としたIMF=(IBRD)=GATT体制{ブレトンウッズ=GATT体制}の危機にと追い込む。
金に裏付けられたアメリカのドルを中心とする準金為替本位制の崩壊へと推し進めた要因の一つがベトナム戦争であった。

確か1968年頃からゴールドラッシュが起こる。金とドルの二重価格制も行われ始め、ブレトンウッズ体制は大きく揺らいでいた。私はその根源の一つにベトナム戦争があったと考えている。


他方、それ以前から、キング牧師は女性問題で某人物・団体から脅され続けていた。ちまたでは、#エドガー・フーバー (J.Edgar  #Hoover )長官が率いていたFBIが、キング牧師と公民権運動に対して抱いていた敵意が露(あら)わになったと聞いている。

そして、先の如く、1968年は経済的に、ベトナム戦争が近因か遠因かは特定できないが、経済危機に陥っていた。
この1968年は先に述べた、ベトナム反戦運動が急拡大の様相を帯びていた。
キング牧師が暗殺されたのは、この1968年である

もう一度書けば、当初、公民権運動には一定の許容を示したアメリカ政府であったが、ベトナム反戦運動と公民権運動が結び付きを強めると、危機感が極地までに達した
当時の米国支配層はベトナム戦争でドルの価値は揺らぎ、ドル帝国・パクス・オブ・アメリカーナの危機に直面していた。
公民権運動がベトナム反戦運動と密接に結びつき、その動きが強くなると、ベトナム戦争での米国の敗北もありうるし、ドルを中心とした国際経済秩序の崩壊に至ることになる。相当な危機感があったと想像される。この動きを封じるため、カリスマ的人物・キング牧師の存在が邪魔となっていた。当時の支配層(支配層とは大統領・副大統領というよりも、エスタブリッシュメントと呼ばれる層の一部やその他の人間群からなる一群であり、現時点では組織・人名の特定はできないし、大統領などの関与も不明である)には、ベトナム反戦運動を激化しない範囲に公民権運動をとどめておきたかったのではなかろうか。
他方、キング牧師の方も運動の分裂やその他の運動の障壁に悩まされていた。もし、この頃キング牧師の女性スキャンダルの大攻撃があれば、公民権運動が危機状態に陥る危険性もあった。


こうした状況の中で一つの取引がなされたというのが私の仮説である。
間接的に、キング牧師に死?「指示した日に、指示した場所に行くことを」を選ぶように。
だが想像では、実際には、証拠が残るため、暗殺や死なる語は出さずに、指定した時間に指定した場所へいくように、と。更に、その不倫などの証拠を得る手段が盗聴類の犯罪のため、尚更、具体的内容は言わなかったと推定している。はっきり言えば国家に絡む機関が法違反の盗聴類を行い、人権運動に圧力を加える以上、具体的な内容を言い、万一録音でもされると困るため、暗殺類の言葉は使用していない可能性が高い。
ともかく、指定した場所に指定した頃に行けば、キング牧師のスキャンダルは世に出さない、と。
キング牧師の側からは、何があっても公民権運動は守らなければならない。人種差別の激しい状態への逆戻りは許されない。そこで、公民権運動を守るために、指定された場所に行ったという仮説である。

そして、1968年メンフィスの演説で自らの死を予言し、それを演説中に話す。この箇所は私の教材でも収録している。そして、まさにこの演説を終えた後で、彼は暗殺される。恐らく、暗殺されることも念頭においた上で、指定された現場に行ったのではなかろうか。

金ドル為替本位制が大きく揺らぐのが1968年(SDR創設、金の二重価格制)
ベトナム反戦運動が高まるのが、先に引用したように1968年。
メンフィスの演説が1968年4月4日。
キング牧師の暗殺が1968年4月4日。

この仮説を思いつくきっかけとなったのが1968年メンフィスの演説である。


私は死人にむち打つことは嫌である。だが、先の仮説ではキング牧師のスキャンダル類は世に出さないとなっていたはずであるが、もう世に一部か相当出ている。ならば、問題をはっきいりさせ、彼の名誉完全回復のため、本年・2018年に「キング牧師問題を語る」を書こうと考えた次第である。


第3節のキング牧師のメンフィスの演説も紹介しながら、彼が自分がいつ死ぬかを知っていたとしか思えない原稿(今回の教材)を読んでもらいたい。第4節の追記では、民主主義を崩壊させるためのスキャンダル利用問題を幾つかの側面から検討する。

最後に、重要な結論部分の幾つかを記す。
全ての癌を治癒できる特効薬の開発は大きな業績である。もし、その人の女性関係が多岐にのぼっているかどうかは、その業績とは無関係である。
しかし、その人が銀行強盗をすれば、その業績は業績であるが、人間としては問題が多いし、刑罰を受けなければならない
それでも業績と、その他の部門は分類する必要がある。

次に、その他の部門でも、他人に害を与える行為とそうでない行為は分離しなければならない女性問題ならば、相手に危害・被害を与えたかどうかが問題であり、それ以外はプライバシーの問題となり、両当事者の家族間の問題でしかない。
よって、キング牧師には、家族間の問題として以外は、何ら問題はなかったと想像している。そこで、家族と相手の女性以外には無関係であるが、余りに聖人化されたため、万一、公民権運動に支障が来したら困るため、敢(あ)えて指定された場所界隈(かいわい)に、指定された時間頃に、明確には何が起こるかは聞いていないが行ったと想像している。
公民権運動潰しというよりは、ベトナム戦争遂行のため、手段を選ばぬ不当な手段で得た情報で、キング牧師を殺害した。

なお、相手に害を与えていない女性問題スキャンダルが政治家の命取りになるかどうかはマスコミの書き方次第である。某人物はそれを逆利用し政治家になった人もいる。ちなみに、ミスター・クリントンも女性スキャンダルのときに大きく支持率を下げた訳ではない。その逆に命取りになった人もいる。
その問題も、可能ならば、併せて第4節で論じたい。
【目的】
①偉業とスキャンダルの分離
②相手の滅亡のため、不法・不当な手段(盗聴類など)でのスキャンダル収集を阻止すること。ましてや、税金類を投入して行うことは大犯罪である。
③スキャンダルと言われるものでも、他人に害を与えたか、プライバシー類の問題かの分離を明確にすること。
④これらにより、民主主義破壊運動を阻止することである。

⑤具体的なこの種の事例の検討。(鳥越俊太郎氏の東京都知事選の件もここで検討するかもしれない。)

ちなみに、現在起こっているME、TOO(最近ではWE、TOO)運動が、パワハラ被害、暴力被害、詐欺被害によるものならば、私は全面的に被害者支援の立場にあり、その運動の大支援をする。実際に私のHPで何度も支援を込めて掲載してもいる

しかし、そうした被害が存在していない場合には家庭内と相手異性のプライベートの問題でしかない。俳優やスポーツ選手が昔、付き合っていた女性がいるとかいないとかは、被害が存在していないときには、マスコミ類が騒ぐのは該当男性・女性双方の人権侵害でしかない。憲法13条違反類でしかない。政治類がからむと刑法222条などの脅迫罪及びその他多くの法律違反に該当するであろう。

「I’ve Been to the Mountaintop」演説全文と和訳
http://www.avis.ne.jp/~iyao/mountaintop.htm

動画で確認したい方は下記の第9章キング牧師第3節・「My favorite words and sentences」の箇所を御覧さください。(約一ヶ月間の期間限定公開です。)

http://www.h-takamasa.com/rensai/policy6.html

2018年3月29日 | カテゴリー : 政治経済 | 投稿者 : TAKAMASA HAMADA