15-082・夢か現か24―なでしこジャパン』(2014年再録と2015年追記文)

 

【2015年8月30日追記文】

私が女子サッカーを見なくなった直接の原因は昨年(2014年)6月27日にFacebookに記載した理由からである。

後に公式Blog15-50(2015年7月4日掲載=主として超多忙が原因)や公式Blog66(2015年7月27日掲載=スポーツ類をめぐる、悪質な三つの策動)が直接の原因ではなかった。以下、昨年Facebookに掲載したFacebook書込№14-029をそのまま掲載する。(ただし、誤字の一部は修正した。)

 

 

Facebook書込№14-029『夢の中で―なでしこジャパン』(2014/6/27)

なでしこジャパンは、大変すがすがしく、気持ちの良いグループである。にもかかわらず、私が何故(なぜ)〝なでしこ〟を余り見ないのか?私の一言が原因でややこしくなることを避けたかったからである。この一言の余波は、なでしこも知らぬ、夢の中の世界の話である。

私は球を扱う競技は不得手であり、元来関心がない。それがひょんなことから、北京オリンピックで女子ソフトボールを見て、テレビに向かい「●●せよ」と、幾つもの激励ともヤジとも言える言葉を発した。すると本当に「●●」を選手がして(多分監督命令でさせたのであろう)、効果を奏した。結局優勝した。勿論(もちろん)、私の言動は付録であり、上野由岐子を中心とする選手の気迫・根性・技術が全てであることは言うまでもない。だから、この直後に上野特集番組もくまれたのである。

その後、またも球を扱う競技から遠ざかっていたが、2011年頃のある日半徹夜でクルム伊達公子氏の試合を見て絶賛したことがある。それを見て、石原慎太郎氏か誰か忘れたが、大変ほほえましい顔の反応があった。そこまでは問題なかった。

やがて、その直後頃、2011年7月、なでしこがFIFA女子ワールドカップで初優勝を果たした。私は球を扱う競技に関心がないことから見ていなかったが、日本中がフィバーしたようである。
このチームには、私の地元チームのメンバーも選ばれていた。この選手がTVの中で「みなさまの支援のおかげで…」と言った。条件反射で、私は余分なことを言ってしまった。「みなさまのおかげ…と言ったが、君はいくら金をもらっているのか。(一度披露しておけ)。みんなびっくりするぞ」、と。このときの選手は宮間選手ではないかと思うが、サッカー音痴の私故(ゆえ)、確かではない。

すると、その翌日に、石原東京都知事(当時)が「国もバカ!東京都もバカ!」と怒っていた。一体何なのか不安になってきた。石原氏が絡み、なでしこへの政府支援問題等も含めて、ややこしくなることをまず警戒した。
特に、パイ(政府予算)問題についてであるパイは一定であり、そのパイを女子レスリング、女子ソフトボール、女子バレーボール、女子サッカー、女子バトミントン、女子柔道等々で分配する訳である。勿論、男子チームとのパイ分配もある。またスポーツ関連のパイが大きくなりすぎれば、ワールドカップ開催国ブラジルの如く問題も起こる。
そこで、こうした問題にはノータッチとさせてもらいたい。これが、なでしこを敬遠した理由の一番目である。こうしたスポーツ間での政府パイの分配に絡みたくないであった。なお、石原氏が怒っていた理由はパイ問題ではなく、パレード問題であったことを知ったのは今回の原稿を書いているときである(※注1参照)。

 

 

更にややこしくなりかける。当時の内閣は菅直人内閣である菅さんとは、夢の中では仲が良いのである。諮問も受けたし、逆にアドバイスもした。閣僚でも法務大臣は千葉恵子続投か江田五月氏でいこうと言えば、本当に江田さんが法務大臣になった(勿論、偶然)。その他は略す。悪魔で夢の中の話である。(自民党でも小泉純一郎氏などとは考えや政策は相当違っていても気があったような気がする。河野洋平氏については、私は河野談話が日本外交の生命線と言っている。福田総理…等々。勿論、全て夢の中の話である。)

すると、今度は菅内閣が動く。当時の官房長官は枝野氏だったと思うが、国民栄誉賞を〝なでしこ〟にを決定する。私は、国民栄誉賞を現役選手に与えるのは、選手寿命を縮めるため問題が多いと警鐘を鳴らし続けてきた。栄誉賞受賞により行事参加も増大し、他の人間との軋轢(あつれき){嫉妬(しっと)・嫉(ねた)み}など余分なことで練習に専念できなくなる危険性もある。これが思った以上に若い選手にはこたえる時がある。
更に、ボロボロになるまでやりたいと思っても、国民栄誉賞が邪魔をし、名誉を崩さぬため、引退を早める。国民栄誉賞自体に反対はしていないが、「現役選手に栄誉賞を与える……」には私は反対の立場を取っている。もし、高橋尚子選手が栄誉賞を受賞していなければ彼女はまずオリンピックに連続出場していたであろう。王さんは…???。イチロー選手にもその趣旨のアドバイスをしたことがある。それ以外の何人もの現役選手にアドバイスをした。これらは悪魔で夢の中の話である。

 

パイの分配問題の次にこの問題が出てくる始末である。最初の余分な一言が効いたか
ちなみに、国民栄誉賞を受賞したからと言って、観客動員数などが増える訳ではない。野球選手、相撲とりが栄誉賞を何度も受賞したが、それにより野球や相撲の観客動員数が増えることはなかった。せいぜい、ふえても一年程度である。それとて、栄誉賞よりも、自らの努力の賜(たまもの)でしかない。
女子サッカーの観客動員数は、2011年をピークに2012年、13年と減少し続けているため、国民栄誉賞が観客動員数に大きなプラス影響を与えてないことの証明である。

 

余談ながら、なでしこの翌年の国民栄誉賞受賞者がレスリングの吉田沙保里である。球競技と異なり、格闘技系は、私が柔道をかじっていた関係もあり、大変関心が強い。夢の中で吉田とは親しい仲である。おまけに国民栄誉賞を吉田に授与した時の総理が野田佳彦君ときている。彼の早大大学生時代の前期・後期試験の試験監督が私というおまけつきである。

再度記すが、国民栄誉賞そのものには反対していない。森光子さんの時は一緒に喜んだ。また大鵬や長島さんなどには生前中に贈呈すべきと言い続けてきた。ただし、現役選手への贈呈は原則として反対している。吉田沙保里がこの危惧(きぐ)を次期オリンピックで払拭(ふっしょく)してくれることを願っている。

 

こうして、なでしこのメンバーが思いもせぬ裏のゴタゴタがあったのである。
これらに巻き込まれたくないという思いもあった。同時に、超多忙であり、スポーツ以外からのオファーも山ほどあり、それらに全部応えていると天皇並みのスケジュールとなる。そして、残念ながら球競技は不得手でもある。これらが〝なでしこ〟ブームの時でも余り〝なでしこ〟を見なかった理由である。

 

なお、スポーツ選手の年俸に嫉妬。ある、ある、ある。だが、それは正確ではない。スポーツ選手どころか、日本人の中の約一億人以上の年俸・生活に嫉妬しているが正確である。
当方、本年六二歳になるが未(いま)だに携帯電話維持費用がなく携帯電話なるものは生まれて一度も購入した経験もない。仕事への投資はするが、仕事以外では、冬でも石油も倹約、約十間ある大きな家でも電気代は二千円を目標に冬でも三千円台(湯たんぽ活用などで)。往復三〇キロ以上でも倹約で自転車。酒もFieldwork以外では倹約で禁酒。頭を使う商売にも拘(かか)わらず、倹約で新聞購読中止。Fieldworkとて、鳥取から新山口間に該当する距離などは、鈍行列車で青春18切符(2360円)で行く、である。まだまだあるが書けばきりがない。

他人の年俸に嫉妬は、勿論、冗談である。
私が金欠なのは、不遇のせいではない。マンデラや金大中同様に職業選択・人身の自由などの人権を剥奪(はくだつ)されているためでしかない。まだ駆け出しの三十代前半でも、私の講義料は夏期・冬期ならば五十分で一万三千五百円、六時間ならば手当を入れ一日のみで十万円であった。別に原稿料なども入った。その頃の私のアシスタント(正確には協力者)などが、今、神戸大学法学部大学院教授等となっている。
1990年から93年の間は、頭が機能不全で使い物にならなかったが、それ以外の時期は三十代前半の頃の軽く何倍もの能力を獲得している。本来ならば、印税も含めれば、一流スポーツ選手よりも稼いでいた。今ですら、まだ能力は三十代前半の頃よりもある。
だから、私と一線で活躍している選手などとの関係は、獄中のマンデラや金大中氏が、スポーツ選手などをどう見ていたかという視点から考えれば分かるであろう。

現実は上記であり、夢の世界の中では、人権剥奪下の今でも、世界中で途方もない人脈と影響力があるかもしれない。これまた監禁下のマンデラ氏と同様である。

 

 最後に、私らしい言葉で締めくくる。
これからは、世に出ていないスポーツ選手で、お互いに息があえば、協定を結ぼうと思っている。
「君が金を十分稼ぐよりも前に、私が人権を先に回復したならば、君に思い切り焼き肉を食わしてやる。もし、私の人権回復よりも先に、君が大金を稼ぎ出せば、私に毎日アイスクリームを食わせてくれ」、と。
これならば、私が能力に相応(ふさわ)しい金を稼ぎ出せば問題ないし、最悪でもアイスクリームの食い外れはなくなるであろう。
もちろん、誰とてアイスクリームよりは、人に焼き肉をおごっても、自分で稼げる方が良いに決まっている。
だがクッキーとなれば…。少し迷ってきた。

【本日起きて追記】
クッキーの箇所訂正。人権蹂躙(じんけんじゅうりん)下、それも三十年近くとなると、こうした冗談を記すべきではなかった。まず、人身・経済の自由を返せ!である。ただ、三十年近くとなると、冗談好きの人間は干渉・挑発の合間には、時に冗談を言うこともある。小野田・横井氏とて同様であったろう。
重要な政治関連の情報公開は出版社へ原稿送付で行っているが、未(いま)だに出版されず、一部の人だけが情報を独占している疑惑がある。

(※注1・石原氏の〝なでしこ〟関連資料)
 http://blogos.com/article/23764/
http://53317837.at.webry.info/201107/article_24.html

 

【2015年8月30日追記】
私の危惧(きぐ)したことが後に現実問題となってきた。

《東京でオリンピックが開催されることが決まるや、「2020年東京五輪の実施種目入りを求め、競技団体のアピール合戦が白熱している。昨年12月、国際オリンピック委員会(IOC)が開催都市に追加種目の提案権を認めた後、野球・ソフトボールや空手など5競技が立候補を表明。ほかにも五輪とはまったく縁のない競技が意欲を示すなど、混乱模様だ。
今年に入り、空手やスカッシュなどの国際連盟(IF)会長が続々と来日。本命視される野球・ソフトは王貞治氏、ボウリングでは元自民党幹事長の武部勤・全日本協会会長もIF会長の助っ人として加わり、大会組織委員会の森喜朗会長に追加種目入りを訴えた。

陳情合戦に、森会長は「IF会長には儀礼的に会うが、競争をあおられては困る」と困惑気味だ。しかし、せっかく開かれた……》以上、『産経ニュース・2015年1月23日09:14』から引用。
この前にはレスリングが残るかどうかという問題もあった。このときはテレビに女子レスリングの浜口京子選手が登場し、その後で野球・ソフトでは王貞治さんが登場してきた。共にテレビでは親しい感じを持っている。よって、尚更、ノータッチを宣言している。

 

さらにパイの問題については次の記事があった。
《スポーツ行政の新たな司令塔として10月1日に発足するスポーツ庁には、2020年東京五輪・パラリンピックの成功も託されている。最重点課題は金メダルの大幅増。政府が目標に掲げた「20~33個の金メダル」の実現へ、同庁では活躍が見込める競技に
……競技団体への強化費は今年度、文部科学省所管の独立行政法人が窓口となり文科省(2016年度以降はスポーツ庁)が主導して配分する「戦略的強化費」と日本オリンピック委員会(JOC)を通じて配る「基盤的強化費」の2本立てに変わった。強化費の配分権限は、かつてJOCが一手に担っていたが、2013年以降、競技団体を巡る暴力問題や不適切な会計処理が相次いで発覚。JOCのコンプライアンス(法令順守)やガバナンス(統治)への危機感が広がり、国会議員で作るスポーツ議員連盟が「全額召し上げ」を政府に求める事態に発展した。……》以上、『Yomiuri Online 2015年06月09日 09時00分』。
こうして当時、危惧した問題が現実のものとなってきた。私には不明であるが、何故か私が知らぬ所で、私の影響力があるときもあるそうである。当時は、直感でこれらを危惧して、先の形でややこしくなりかけたときに一切女子サッカーを遮断したのである。
 私のモットーは党派中立・宗派中立、パイは公正の原則のもとで、税の絡んだものは全面ガラス張りに、である。同時に、こうしたスポーツ界のパイの問題には一切関わり合いをもたないを原則としている。現在は安倍内閣であるが、当時は違っていた。