◎文章を記す上で、漢字で書くべきか、平仮名で書くべきか、迷うことがある。文章を記すときに、「事」と「こと」をどちらがよいか、「時」と「とき」ではどちらがよいか、よく迷う。結論から言えば、どちらでもよいときと、使い分けた方がよいときの両方がある。今回は、〝こと〟を特集した。
【以下某HPの記事を私なりに編集した】 今回の解説は、某ホームページの内容を私なりに少し編集しだけである。そこで、私のこのホームページからは引用・抜粋しないように。引用・抜粋する場合には、最初に記述された方のホームページから、その方が指示した形で引用・抜粋をされるように。
私の方も後日、引用元のHPを調べ、出典と引用・抜粋のルールに基づき、このHP内容を直す予定でいる。今回は、Wordpress型ホームページの作り方を検討するための臨時掲載でしかない。
(どのホームページか忘れたため、掲載者・サイト氏名を覚えていない。氏名・サイト名という重要な点を表記していない以上、今回は引用・抜粋のルールにもとづいていない。そこで、この文章を使用しないように。)
★①普通名詞の場合には「事」を、②形式名詞の場合は「こと」を使います。
ただ、最近では普通名詞の場合にも「こと」と書く場合が多いようです。
①普通名詞とは、言葉の元々の意味で使われている名詞のことです。
「事」であれば、「事件」や「出来事」の意味で使われる場合がそうです。
文法的には、単独で主語になれます。(前に修飾語が必要ないということです。)
例えば「大変な事が起こる。」の場合、「大変な」を除いて「事が起こる。」としても文法的に文が完結するので、この「事」は普通名詞であり漢字で書けるということになります。
簡単な識別法として、「事件」の代入法があります。「こと」の代わりに「事件」が入れられれば普通名詞なので漢字で書ける、というように識別します。上の例文でいえば「大変な事件が起こる。」。元の文と基本的な意味が変わらないので、上の「事」は普通名詞というわけです。
②それに対し形式名詞とは、元々の意味が薄れ、漠然とした対象としての「事柄」全般を表す名詞のことです。「そんなことはない。」「思ったことを話しなさい。」などの「こと」がそうです。形式名詞は必ず前に修飾語があります(前の例でいえば「そんな」や「思った」が修飾語)。それを除くと「ことはない。」「ことを話しなさい。」となって、元の意味から大きく離れてしまいます。というのも、これらの「こと」はそんなが指す内容(対象)や「思った」内容(対象)を漠然と指しているからです。
同じことを文法的にいえば、形式名詞は単独では主語になれない、ということです。
もちろんこの場合は「事件」に置き換えられません。「そんな事件はない。」「思った事件を話しなさい。」と言った文は、元の文と意味が変わってしまっている(あるいは不自然である)ので、普通名詞ではなく形式名詞であるというということになります。
形式名詞として用いられる名詞には、「こと」以外に「もの。ところ。とき。あいだ。うち」などがあります。それらが例えば「物体・物質。場所。時間。間隔。内部」に言い換えられれば普通名詞。言い換えられず、常に修飾されて漠然と対象(内容)を指していれば形式名詞です。
下例では左の文が普通名詞で、右の文が形式名詞です。
例 ここに【物】を置くな。それだけできればたいした【もの】だ。
例 ここが城のあった【所】だ。聞く【ところ】によるとあの店はつぶれたそうだ。