日本のフィクサー〝ME〟続編メモ(七)・2・訪米、オバマ大統領に託したことなど:(上)当初予定。

《見出し》2015年訪米の目的を語る。紛争なき世を目指してオバマ大統領宛メモをホテルに残す予定…。常設国連軍どころか世界連邦軍を。更に新国際経済秩序、新国際政治秩序の見取り図を米国に持参する予定…

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《全箇所共通注意事項》

(1)著作は、原則として、十二回の見直しをして作成している
(ブログは、通常、一回程度の見直ししかしていない。)
今回の原稿は、この十二回の見直し以前の単なるメモである。
そこで、作品時点では大きく様変わりするであろう。
それを頭に入れて読んでいただきたい。

(2)この文書は、故意に嘘(うそ)を10パーセント程度いれている。

どこが嘘かは公開できない。善良な第三者に迷惑をかけないための措置である。
総論として、この文書はフィクションとして書いている。

(3)『日本のフィクサーME』登場人物のキャラクターなどは以下を参照願いたい。
安らぎ文庫>>6-1・『日本のフィクサーME・下』《『日本のフィクサーME』登場人物の紹介》
http://h-takamasa.com/book-01/custom57.html

◎風景描写→字数の関係で、メモではごく一部を除き風景描写は原則として大きく省略する。

※今回から、以下本文の青字はクリックすれば、ウィキペディア等にリンク。

(If you clicks a blue character,a blue character will link to Wikipedia etc.) 

しばらく、見直しをほとんどせずに、細切れに書き上がったものを掲載予定。もう少しで日本のフィクサーME・続編メモは終了予定

本日眠い中での記述のため、ミスがあるかもしれません。

●最終修正:

【(七)の構成】
(七)・1・野田佳彦君への助言と当時の政治を振り返って。
(七)・2・訪米、オバマ大統領に託したことなど。(2回に分割)

  (上)当初予定・訪米、オバマ大統領に託したことなど=今回

  (下)妨害の嵐・訪米、オバマ大統領に託したことなど(左をクリック)

(七)・3・国際社会でのグランドセオリー―我が夢
(七)・4・不可思議な政治の動き
(七)・5・付録

 

日本のフィクサー〝ME〟続編メモ

(七)・2・訪米、オバマ大統領に託したことなど:(上)当初予定。(2回に分割)

 →(下)は2017年12月14日掲載。

布袋(ほてい):
野田総理の件は分かった。
ところで、肝心のオバマ大統領には何を言ったのだい。


ボン:
2013年訪中の時から話さなければならない。
僕がオバマ大統領と急接近したきっかけは2013年の訪中からだからね。
勿論、その前の2012年大統領選挙のときからとも言える。
僕が中国へ行った目的は大きく言えば三点だ。
一つが、『旅に心を求めて―懐かしきの心を求めて』作成のために必要な写真を撮るために鑑真和上関連地に行くことだった。

二つ目が、米中接近の仲介をすること。

三つ目が、菅直人総理と温家宝首相の間に入った経緯から、尖閣列島国有化直後の反日感情を緩和することが、どうも使命らしかった。


明神:
米中接近の画策とは何が目的だったのだい。


ボン:
これを見てほしい。
僕は人生の最後に、核なき世ではなく、戦争なき世を目指した。
ここに、そのときの意気込みを書いている。
☆☆☆☆☆
政治経済を語る№18・「冥途への一里塚」と世界平和を希求して

政治経済を語る№18・「冥途への一里塚」と世界平和を希求して

☆☆☆☆☆☆

布袋:
まるでドンキホーテだね。
そんなこと不可能だ。
ボンは小学生と同じだ。


ボン:
そんなことはない。
国際連盟があった頃に、国際連盟の限界を感じて、国際連合ができるのに何年かかった。

1941年8月、カナダ東海岸ニューファンドランド島沖のプリンス・オブ・ウェールズの艦上で、アメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領とイギリスのウィンストン・チャーチル首相が会談し、大西洋憲章を提唱した。

しかも、その段階では国際平和機構の構想は抽象的でしかなかった。
ところが、その四年後の1945年10月24日に国連が創立された。(加盟国51か国)

たった4年だ。
しかも、戦争をしながらだ。
もし、戦争がなく、会談だけしていたならばもっと早かった。


明神:
しかしサー、国際連合はあるから問題はなくなってる。


ボン:
国際連合ができてから、何回戦争があった。
第一、国連憲章に規定されている、肝心の常設国連軍がない。

僕が考えていたのは、世界連邦だ。
重要なのは、軍隊だ。
世界連邦軍だ。

世界連邦の経済面は後で話すとして、政治面だけ言おう。
α)世界の安全は世界中から集めた世界連邦軍で守る。
β)紛争の後始末は現在の平和維持軍を発展させたものだ。
γ)最後が紛争を予防する部隊だ。今の国連高等難民弁務官やユニセフを発展させたものだ。

この三つで世界の安全は守る。
勿論、軍隊以外に、各種裁判所、領土に関する国内で言う登記簿に該当する手続き。それ以外にも国連以上に様々な組織が必要だ。
それらの具体案は後で国際的グランドセオリーとして話そう。

しかし、その前の段階として、新国際経済秩序、新国際政治秩序、更に国連大改革だ。これならば、二、三年で着手できる。
何よりも常設国連軍か、世界連邦軍が不可欠なのだ。
国連がわずか四年でできたことを考えれば、本来ならばすぐだ。

そのためには、オバマ大統領、習近平国家主席、プーチン大統領を同一テーブルにつける必要があった。
この三人が合意すればほぼ成功に近い。
その後で、G7で、更にG20でも合意すればそれで実現していた。

しかも、昔と異なり、経済体制は相当類似しているし、何よりも中国とアメリカは経済的に密接に相互依存しつつある。


明神:
ではサー、ぼんちゃんサー、米中露接近はどうしてできなかったの。


ボン:
実は、僕はその理由を知らなかった。
先日始めて、調べて分かったのが本音だ。(この原稿を書く2017年12月頃に。)
ウクライナ問題のようだ。
調べてみると、2013年11月、「欧州連合協定調印拒否」を理由に、ウクライナで大規模な反政府デモが起こり、2014年2月、クーデターにより親ロシア・ヤヌコビッチ政権崩壊、同年3月ロシアのクリミアを併合が原因のようだ。
2014年からG8はロシア抜きとなりG7に戻っていた。


布袋:
ボン、政経が専門なのに、そんなことも知らなかったのか。


ボン:
二つの理由で、僕は、重要な情報を知らないことがある。

一つの理由は、物理的に世の中の情報から遮断されたことだ。
政治経済を教えることを商売としていた頃は商売道具のため、情報収集をしていた。
ところが、労基法違反や刑事犯罪被害で、それらの仕事を2002年頃までに全部剥奪(はくだつ)された。そして、長期の経済封鎖だ。
この経済封鎖により、新聞も購読は2010年頃中止した。その上、テレビの挑発もひどいので、数年前からはテレビもほとんど見ていない。
陸の中の孤島だ。
だから、人が知っている情報でも知らないことがある。

もう一つの理由は、世界連邦などを唱道(しょうどう)する上で、その無知を逆手(さかて)にとったのだ。
つまり、何も知らず、白紙の頭だと、誰も彼もが善人に見える。
すると対応する人間も、私に対しての警戒心を解く。
だから、どうせ情報から遮断されているならば、敢(あ)えて無知でいることが戦術的に望ましいと考えた。
オバマ大統領も良い人、プーチン大統領も良い人、習近平国家主席も良い人、誰も彼もみんな良い人…と心底思うことができる。

そうした心で接すると、相手も、私への警戒心がなくなる。
どうせ、金欠で情報収集ができないならば、これでいこうと考えていた。

ローマ法王や、各国の国王・女王なども、ときにはそうしたいと考えているときもあると思う。


布袋:
まさに詭弁(きべん)だね。
ボンがよく言っていたゼノンの逆説並みの詭弁だ。
もっとも、ボンが関心を持った情報だけは、元来情報収集能力の訓練を受けてきただけに凄(すご)い。


ボン:
だから、僕は勘違いをしていた。
ミスタ・オバマは、僕の意図に感づいていたのか、訪中、訪米の際には必ず、習近平氏と会談の合意や実際に即会談を行った。
しかし、会えばいつも言い合いだ。

それも、言い合いは出口ではなく、入り口で起こる。
せめて、入り口は双方温和に友好に会い、揉(も)める可能性のある事項だけは、出口(会談の最後)でお互いの主張をだせば事情は違ったと何度か思った。

僕はいつも頭を抱えた。
ときどき愚痴(ぐち)り、あの二入は会えばいつも言い合いだと言ったこがとある。
すると、ミスター・ケリー(当時の国務長官)だったと思うけれど、大笑いをしたことがあった。


はかせ:
ケリー国務長官も、ボンさん同様に頭を抱えていたりして。
(^▽^)。

☆☆☆(参考)☆☆☆
①私の訪中(2013年5月8日~14日)。
帰国直後に、オバマ大統領・習近平会談が2013年6月7日と8日で決まる。パームスプリングズ(米カリフォルニア州)→習近平国家主席誕生時から考えて異例の早い会談と言われた。
②私の訪米(2015年2月28日~3月3日)。
訪米の手続きをするや、2015年2月10日オバマ大統領・習近平会談が同年9月に行われることが発表された。
☆☆☆☆☆☆



布袋:
はかせ、面白い冗談だ。
しかし、世界の指導者がそうしたことで揉(も)めることはない。
子供ではないんだから。

オバマ前大統領は頭がきれるから、何か考えがあったのではなかろうか。
それに、会談の最後だと、会談が失敗に終わったという印象を世界にばらまくことになる。


ボン:
いや、子供だったら良いのにと思うことが多い。
考えて御覧。
もし、14才の子供を集めて、リーダーを決めていたならば、軍備を増強し、相手を脅せば金になると思うだろうか。
もめれば、決着は殺し合いで決め、勝った方が正義だと子供が考えると思うかい。

まともな子供だったら言うだろう。
もめ事は死闘ではなく、話合いで解決するのが筋だと。

お金は、アイデアと努力で儲(もう)けるもので、相手を脅して儲けるのはヤクザと同一だ、と言うだろう。

詳しく調べねば不明だが、FacebookやGoogleはアメリカの武力を背景に急成長したのか、それともアイデアなどで急成長したのか。
マイクロソフトですら、アメリカの軍事力頼みか、アイデアと切磋琢磨(せっさたくま)する社員獲得の力なのか、と。

人類は本当に進化しているのだろうか。


はかせ:
近所の子供が面白いことを言っていましたな。
14才の子だけれども、喫煙をして、教師から注意された。
注意した教師も喫煙主義者だ。
そのとき子供が教師に尋ねた。
「先生、たばこは健康に良くないというけれど、僕はまだ14才だからそうしたことは詳しくない。でも、先生は58才だから、健康含めて博学なのに、どうしてたばこを止(や)めないの。
それに僕は体力もある。でも先生は年で体力もないでしょう。
たばこが健康に悪いのは僕ではなく、先生の方ではないの」、と。
酒なんかは確かに、18才の頃の方が99才の老人よりは、健康に害はないだろうね。

今の指導者は、子供でも分かることを、武力だ、核だ、でケリをつけようとしているのだからね。
子供の喧嘩(けんか)を止める大人が、もめ事を殺し合いで決めようとするのだから。


布袋:
そういう話はもうよい。
ところで、ボンは、具体的にオバマ大統領に、その構想を言ったのかい。


ボン:
実は、アメリカに行き、新国際経済秩序・新国際政治秩序・常設国連軍に該当する軍隊、さらには世界連邦への道関連の見取図を置いて帰るつもりだった。

中国の旅の如(ごと)く、(催眠誘導で)演説をできる保証がないため、アメリカでは事前に原稿を書いて、それを幾つかのホテルにさりげなくおいて帰る予定だった。
これが、アメリカ行きの一番大きな目的だった。

簡単に言えば、国家間の戦争なき世への見取図とその実践を促す予定でいた。
2017年現在を考えれば分かる。
自国の安全を守るには一国では軍事費で大変であるし、数か国では無関係な戦争に巻き込まれるし、旧来の安全保障体制では世界の首脳が変われば未知数ということを世界の指導者が認識しつつあるだけに尚更(なおさら)だ。
メルケルさんの演説を思い出せばよい。

☆☆☆☆☆
メルケル氏は28日、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)後にミュンヘンで演説し、「他国に完全に頼ることができる時代はある程度終わった。私はこの数日でそれを経験した。われわれ欧州人は自らの運命を自分たちの手に握らねばならない。欧州人として、自らの運命のために闘う必要があると知るべきだ」などと語った。

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「reuters.com」2017年5月30日 / 10:10 /
https://jp.reuters.com/article/merkel-speech-trump-idJPKBN18Q01X?sp=true
☆☆☆☆☆



明神:
ボンちゃんサー、それで構想の原稿をアメリカのホテルに置いてどうなったの。

《次回(下)へ続く。原稿はほぼ書いているのですが、レイアウトの関係で明日(2017年12月14日)か明後日(2017年12月15日)に掲載予定です。早い場合には2017年12月14日未明に掲載するかもしれません。》