漢字で数字を表記するときに頭を痛めた。そこで、私は……。

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私は原稿を記すときに、いつも、数字を漢字で表記するのに頭を痛める。これは朝日新聞の記者なども相当頭を痛めている問題である。横書きならば、簡単に、数字で表記すればすむ。例えば、2014年1月30日、と。
漢字ではどうなるか。一般に月と日は十を使用する人が多い。一月三十日、と。勿論、人によれば一月三〇日と書く人もいる。
では、2014年はどうなるか。前者の人ならば二千十四年でなければならない。しかし、二〇一四年と通常は書く。十二月と記している人ですら、二〇一四年十二月三十一日と書くのを見受けられる。原稿を書いてみれば分かるが、数字の表記は実に難しいのである。

そこで、私は『旅に心を求めて・不条理編(上)』(安らぎ文庫・Kindle版)では、次の原則を打ち立てた。『同上書』上巻後書き、附属資料1より抜粋。
【資料1・今回の書式について】
(1)数字の表記は以下を原則としている。
①年月日は、年号は西暦とし、表記は一九八〇年一月(〝十〟でなく)一〇日型で記述した。
②商品価格などの値は、わかりやすさを基本とし、①型で記述する場合と、簡潔にするため「百」や「億」などを使用した場合もある。また、算用数字での表記も併用している。
③漢字で数字を記した方が良い場合には漢字を使用している。例→五十肩等。
④引用箇所は元の引用先原稿のままで記している。
(2)難解な漢字も敢(あ)えて平仮名にせずに、可能な限りルビをつけて使用している。(例・うつ病→鬱(うつ)病。水また病→水(みな)俣(また)病。範ちゅう→範(はん)疇(ちゅう)などなど。)

次回は、面白い例を出しながら、ルビを多投する必要性について記す。

少しだけ、問題提起しておこう。以下の漢字をどう読むか。
問題1・関西について。
兵庫県関西学院大学→「関西」の読み方を書きなさい。
岡山県関西高校(土光敏夫などの出身高校)→「関西」の読み方を書きなさい。
大阪府関西大学→「関西」の読み方を書きなさい。

問題2・佳子について。
三田佳子→「佳子」は何と読むか書きなさい。
秋篠宮佳子→「佳子」は何と読むか書きなさい。
私の友人●●佳子→「佳子」は何と読むか書きなさい。(これはできなくてよろしいです。)

※博士(「はかせ」と「ハクシ」)、礼拝(「らいはい」と「れいはい」)……まだまだある。

今回のブログは正式投稿と簡易投稿-1の両方に記載している。

2015年1月30日